ホラーよりホラーな自然界

こんにちは、ちのです。暑くなってきたのでぞっとする話をします。
Gにまつわるぞっとする話です。外で見かけたとしても一瞬で不快な気持ちになりますし、お店の売り場に死ぬほど積まれたG対策商品の山を見ると、決して生きて帰さないぞという人類の強い意志を感じます。

そんなGにも人間以外にちゃんと天敵がいることを最近知りました。
エメラルドゴキブリバチです。そなたは美しい、のか、美しくないのか

エメラルドゴキブリバチは、主に南アジア、アフリカ、太平洋諸島など熱帯地域に生息するジカバチの仲間で
残念ながら日本には生息していません。体長は2センチ程度でGよりずっと小さいのですが、Gだけを襲撃します。
そしてそれがエメラルドゴキブリバチの生存戦略ではあるのですが、Gに少しだけ同情してしまうほど残虐なものでした。

まずあの素早いGに上から覆いかぶさり顎で噛みつき毒針を刺します。
刺す場所はかなり正確で胸部神経節という部分を刺し、前足を麻痺させます。
Gが動けなくなったところで2回目の毒針を神経細胞に打ち、「逃げる」という本能を制御します。
完全に自分の意志では動けなくなったGにさらに追い打ちをかけるように触覚を真ん中からちょん切ります。
触覚を失ったGはもはや自然界で生き抜くことはほぼ不可能となります。
その後、なんの抵抗をすることもなくエメラルドゴキブリバチに従って用意された穴に入ります。
穴に入ると脚に2ミリほどの卵を産み付けられ、そっと穴をふさがれます。
物理的には逃げられますが、逃げる本能を失っているので卵が孵化するまでの約3日じっと動きません。

ようやく孵化したハチの子は、Gの体内に入り込みゆっくり内臓を食してサナギになり、
Gの固い殻に守られながら成虫になったときにようやくGの体を突き破り飛び立っていくそうです。
なにがぞっとするって内臓を食べられながら死ぬそのときまでGはずっと意識があることです。
(意識があるという表現が正しいかはわかりませんが)厳しすぎるぞ自然界。。。。

天敵とは言え、個体数と繁殖能力は圧倒的にGの方が優勢であるためにGを根絶やしにすることは難しいようです。
こんなひどい目に遭う可能性がある海外在住のGに同情しながら、Gの世界でも日本はそこそこ平和な国なんだな

あのいらすとやにすら「人類の永遠の敵」と紹介されるGさん
  • chino