明日のたりないふたり

つい先日、大変なお笑いライブ(配信)を見てしまいました。そのニュースがこちらです。

山里亮太&若林正恭『たりないふたり』解散 笑いと涙の漫才で12年の歴史に幕【ネタバレなし】 | ORICON NEWS
https://www.oricon.co.jp/news/2195166/full/

『たりないふたり』というお笑い番組をご存じでしょうか。
南海キャンディーズ・山里亮太&オードリー・若林正恭でユニットを組んで漫才をする、という番組で、最初の放送は2012年でした。今でこそテレビ番組のMCとして大活躍の二人ですが、当時はM1で脚光を浴びたものの、まだいわゆる「じゃない方」として見られがちな頃でした。そんな二人のネガティブキャラを笑いに昇華させたのが『たりないふたり』でした。この番組が始まる数年前から二人はそれぞれ深夜のラジオ番組を持っており(山里・JUNK、若林・オールナイト)、そこで示していたポテンシャルを開花させた番組でもあります。

番組は2年後(2014年)に『もっとたりないふたり』として続編を放送(2012年同様好評につきイベントも開催)、2019年にはイベント『さよなら たりないふたり』を開催、2020年には『たりないふたり2020~春夏秋冬~』が放送され、お笑い好きと両者のラジオリスナーには注目されていました。

そして今回これが本当に最後(解散)ということで5月31日に『明日のたりないふたり』がライブ配信されました。6月8日まで見逃し配信が行われているのと、恐らくテレビ放映もされるのではないかと思われるため(もしくはコンテンツ化される)、ライブの内容を詳しく説明する訳にはいかないのですが、とんでもないものを見てしまったというのが感想です。

ネガティブさが一つの売りであった番組開始当初と今では二人の立ち位置は大きく変わってしまっています。その中で二人は今何を考えお笑いと向き合っているのかをとことん突き詰めた結果が漫才という枠を超えて表現されている、くらいは言ってもネタバレにはならないかと思います。
ちょっと恥ずかしいことを言いますが、この社会に生きるまだ道半ばのすべての人に刺さるんじゃないでしょうか。
この十数年間、両者のラジオ番組は同様に続いており、その経緯を知っている方にはより感動が増しますが、そんなことは知らずとも、最後の数十分の二人のパフォーマンスは真に迫るものがあります。
6月8日まで見逃し配信が2400円で見られますので、興味ある方はぜひ。

たりないふたり|日本テレビ
https://www.ntv.co.jp/tarinai/articles/1849arw11txe8rzo1jpb.html
たりないふたり(Twitterアカウント)
https://twitter.com/tarinaifutari