巣ごもり生活がくれた夢の時間

2020年、大変な年でございました。
大変すぎて終わった事にしたくてもう過去形で入ってしまいましたが、
そんな今年は「巣ごもり」というワードがよく使われていました。
外出するな、人と接するな、(持っているかもしれないウィルスを)バラ撒くなという事です。

ナチュラルボーン引きこもりな私にとってはコロナ以前から常に3密回避、もっと褒められてもよいのでは?という生活を送っていたのでなんら影響は無かったのですが、旅にBBQにクラブにウェ~イしてるようなパリピ体質の皆様にとってはストレスフルな日々でしたでしょうか。自宅に引きこもり快適に過ごすために「なにか」が必要だった。それが【大画面テレビ】だったのかもしれません。

昨今NetflixやHulu、アマゾンのPrime Videoなど映像配信サービスが珍しい事ではなくなり、当初PC、タブレットやスマホでの閲覧がデフォルトだったものがテレビで観る事がスタンダードとなりました。(ホント?)
それら映像をより楽しむために自宅で映画館のような体験を!と、大画面テレビがバンバン売れているようです。

デジタル家電出荷額 2か月連続で増加 ”巣ごもり需要”背景に
>特に50インチ以上の大型テレビが48%増えて、高い伸びを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200923/k10012630601000.html


私もここ1ヶ月、大画面テレビを買おうと市場をネチネチと見張っていました。
そもそも我が家にはテレビが無くPCだけで生きていたのですが、10年の付き合いになるPCが故障してしまい、しばらくの間スマホ&タブレット達との小さな画面で生きていく事を余儀なくされてしまいました。(PCはその後無事生還しました)
普段過剰にPCに依存して生きてるスタイルなので、大変ぴえんにぱおんしてしまい「これはもうテレビを買うしかない」となり、それまで全く関心の無かったテレビ市場を覗くに至りました。
ちなみにテレビを購入したとしても主な用途は、You TubeやNetflixやPrimeビデオなどの視聴です。

私が最後にテレビを所有していたのは、2011年初頭東日本大震災の頃…ちょうどアナログからデジタルへ切り替わる時期で、幅も奥行きもたっぷり、その堂々たる黒い巨体はその重量から震度5弱の揺れにも微動だにしなかったブラウン管テレビでした。

そんな石器時代からやってきた私が今のテレビ市場を見て「デカっ!薄っ!安っ!どんだけ多機能なの!」と興奮したのは言うまでもありません。そして分不相応な【大画面テレビ】を欲しがり始めます。

Amazonなどで商品を検索すると「ARカメラ」で”部屋に商品を置いてみる”事ができるんですよね。
狭い部屋に75インチのテレビを配置し「どこまで大きなテレビを置けるのかチャレンジ」をしたりして、大画面テレビを買う流れが自分の中ですっかり出来上がっていました。(75インチは壁と窓を突き破るサイズだったので断念)

我が家に設置した場合、窓を突き破ってしまう75型のテレビ。

ウサギ小屋……、いやいやハムスター小屋レベルの狭い我が家に大画面テレビを置いたところで、画面の全体を見渡せるのか?ライブ映像を観てもリアルに最前列で観るかのように足元しか見えないのでは?という懸念もありますが、ブラウン管テレビの時代とは異なり液晶など薄型テレビにおいては、適正視聴距離が近くなっているようです。
仮に75インチの大画面であっても、1.5mもあれば視聴は可能らしいです。(推奨は3.5m)
というわけで、ハムスター小屋でだって(半ば無理やりですが)大画面を満喫できるんです!

75インチを配置した後だと、50インチがもはや大画面に感じなくなってくるから慣れとは恐ろしいものです。

テレビの価格は市場の在庫に左右され日々変動し、最大15,000円程度の差が生まれていました。最高値で購入してしまった人はその後ネットで最低値を目撃して頭を抱えるんだろうな…などと人の不幸に思いを馳せたりしながら市場を眺めていました。

しかし結局PCが生還したのでテレビは買わずに終わったのですが、今でもネット広告などでテレビが表示されると少しときめいてしまう後遺症だけが残りました。

少しの間、いい夢見せてもらいました。

ありがとう、大画面テレビ。