ネットショップを作るならココに注目しましょう(後篇)

こんにちは飯塚@静岡です

今日は「ネットショップを作るならココに注目しましょう」というお話の後篇です。

今回は、後半の2つについて解説していきます。
 ・写真と商品タイトルが大事
 ・運用は「集客」と「コミュニティ化」が大事

今日の話題は、こちらになります。

・写真をそれっぽく撮る方法
・キャッチは商品名に掲載する
・ネットショップの課題は「集客」+「コミュニティ化」

では行きましょう。

・写真をそれっぽく撮る方法

まず、「モノ」の現物を手に取って見られないのがネットショップなので、
一番大事なのは「写真」です。

でも「キレイに撮ればいい」というわけではありません。
「きれい」で「リアリティのある」写真が理想的です。

何故かといいますと、
昨今の写真はSNOWやInstagramなどでおわかりと思いますが
「盛れる」んですよ。
ねー、本人とは全然別人になれちゃうくらい加工技術が発達しています。

ですので「リアリティ」がないと「嘘っぽく」見えてしまうんですね。
ということで、「リアリティを感じる状態で、映える」写真が理想なんですが
難しくないです!

逆に「素人」だから、リアリティを演出できます。
だって、プロが撮ると上手過ぎて
盛ってると思われてしまうかもしれませんからね。
これは逆手に取りましょう!

大事なのは構図です。

構図はいくつかありますが、今回は1つだけ覚えてください。
「三分割法」です。

縦3分割、横3分割の、全部で9マスを考えます。
この全部で4線の交差する点に、見せたいものを合わせる方法です。
また1つの線上でも構いません。

これを覚えていただくだけで、
写真は、かなり変わります。

これは、背景でストーリーを語り、
商品に役割を感じさせることができますので、
グッと商品が引き立ちます。

また、ストーリーが重視されますので、
対象商品が写真枠からはみ出て切れてしまっても問題ありません。
と言いますか、「あえて途中までしか見せない」ことの方が多いかもしれません。
見えないところは「ユーザーさんが想像する」部分で
見る方にも、参加させてあげてください。

これで、最初にユーザーの心をつかみやすくなります。

余談ですが、この3分割法。
実は子供たちにも早くから教えています。
小学校くらいであれば、絵をかくときに、この構図を使うだけで、
だいたい賞とれますのでおススメです。

また商品写真は、商品を真ん中にして撮る写真も必要になります。
「日の丸構図」というやつですね。
これは「こんな商品ですよ!」という役割として
全体の説明やサイズ感を確認するためにも必要な写真です。

なので、イメージ写真で心をつかんだ後に必要ですので、
掲載順序としては、イメージ写真の後に載せましょう。

順番としては
 「こんなイメージ素敵でしょ!」
  ↓
 「こんな商品です」
という流れになります。
ですので、最低でも2枚は必要ですが、ここは頑張って
5枚くらいは載せましょう!

ネットショップの写真は、この辺りができれば
スマホのカメラ機能で撮っていただいても問題ありません。

では次はキャッチのお話です。

・キャッチは商品名に掲載する

キャッチですが、ネットショップの場合は
「キャッチ」というよりは「商品タイトル」になりますので、
商品の概要欄に掲載する内容ではなく、商品タイトルの文章のことです。

ネットショップの場合、検索されると、商品タイトルと最初の商品画像が掲載されやすいので、
写真とワンセットで考える必要があります。

また、商品選びの際、ほとんどの場合でちゃんと読んでくれる文字は
「商品タイトル」だけですので、ここで差別化できる状態でなければなりません。
最近ですと、固有の商品名は載せない場合も見受けられます。

上手なネットショップは、これをちゃんと考えています。
だいたい、この2つの要素が入っています。
 ・競合と差別化できる特長を表すワードを入れる
 ・検索されやすいキーワードを入れる

この前、杜仲茶を探していたんですけど、
こんな感じですね。

・濃い杜仲茶
・国産 杜仲茶 お徳用

杜仲茶は、娘のPIYOさんが
楽してダイエットしたい!と言い出して、
テレビで杜仲茶が良いと聞いたので買っています。

で、杜仲茶業界では「小林製薬さんの濃い杜仲茶」が人気のようですので
検索ワードとして「濃い杜仲茶」がパワーワードになっています。

杜仲茶は海外産も多いので、食品の原産国ワードとして
「国産」と書くと「安心ですよ」という意味が含まれますので
このワードも多いですね。

うちも「小林製薬さんの濃い杜仲茶」を買っていまして
再購入しようとしたら
もう売り切れてしまっていました。
夏だったんですが、その時期には
ネット上にも近くのスーパーやドラッグストアにもありませんので
「国産 杜仲茶」を老舗のお茶屋さんで扱っているものを買いました。
「国産」と「老舗店」の安心ワード2倍の商品、ということですね。

逆に、ちょっといまいちなキャッチの例を簡単に紹介しますと
 ・おいしい杜仲茶
な感じでしょうか。

これが何故ダメかと言いますと、
美味しかどうかを決めるのはユーザー側なので、
お店側から言ってはNGです。

言う場合は、リアリティ情報が必要で
「10人中9人がおいしいと答えた」とかであればよいと思いますが
商品タイトルとしては間延びしてしまいます。

ただ、名マーケッターにもなると、
あえてこういうワードを使う事がありますけど、
メチャクチャ考えられたブランディング戦略を兼ねていますので、
超難易度高いです。
我々は、やめておきましょう。

あと商品の概要欄の説明文ですが、方法は2パターンあります。
めっちゃじっくり丁寧に説明するタイプと、
さらっと終わらせるタイプです。

簡単に言えば、じっくり丁寧に説明するタイプの方がやっぱり売れます。
ただし、1,000文字以上+写真10枚以上は必要になると思います。

これができない場合は、さらっとした最低限の文章で問題ありません。
中途半端に頑張っても、あまり変わりませんので。
ただし、こっちを選択する場合は、写真はちゃんと気合入れて
複数枚撮って掲載してください!これは必須です。

パンフレットがあれば、それを掲載いただいてもよいですし、
それもなければ「お電話やメールでご説明できます」と書いておくとよいと思います。

また、文章を作るのが面倒だったり、難しいと思われる場合は
YouTubeなどを利用して、商品の解説動画を作って掲載してもよいと思います。
そちらの方が、今風かもしれませんね。

では次です。

・ネットショップの課題は「集客」+「コミュニティ化」

写真と商品タイトルのキャッチ、説明ができましたら、
ネットショップの制作側はほとんどできたも同然です。

あと、ここで一番の課題になるのが「集客」です。
99%のお客さんで「うまくいく/いかない」は、ここで決まります。

ネットショップは、集客が一番大事なんですよ。
作るのと売れるのは別の話なんです。

「売れる」とは=「上手な集客」の延長上にあります。

集客って、検索エンジン対策とか、ネット広告とかしかないじゃん!と思いがちですが、
そんなことないです。
実は、もっと泥臭いです。

モットーは
「ネットだけで完結しちゃダメ」です。

もし、お店をされている方であれば、
まず最初に、今ある顧客リストを大事に活用しましょう。

もう「ネットショップは新規のネット顧客を開拓する場」と
考える時代ではありません。
これができるのは、潤沢に広告予算を使える会社だけです。
潤沢というのは、最低でも月数十万円の広告費です。

残念ながらもう、
費用をかけずに新規顧客開拓がすぐにできる時代では
なくなってしまいました。

泥臭く、情報をこまめに出して、顧客から共感されないと売れません。
ですので、もとも共感してもらいやすいのは、既存のコアなお客さんです。

共感してくれているユーザーをゼロから見つけてるには、
費用と時間がかかります。

ですので、既存のお客さんとの和から、
コミュニティをネット上で作って
広げていく感じが理想だと思っています。

言い換えれば、店舗や既存顧客を持たない方で
これからネットショップを始められる方は、かなり困難な状態と言えます。

そのため、まずとにかく集客に力を入れる必要があります。
広告だけで行くのならば、月数十万の広告費は最低限必要です。
予算を制作費にかけるのであれば、広告費に多くかけましょう。

あとコミュニティ化については、
情報をどんどんオープンにしていく必要があります。
TwitterやInstagram、YouTubeなどで
情報をどんどん出していって、コミュニティとなる場を作る必要があります。

ここで1点、注意が必要なのは
例えば、高齢者であれば、ネットに詳しくない方もいらっしゃいます。
既存客の全員にお声がけすることはできますが、
全員をネット側のコミュニティに強制的に参加いただく事はできません。
これは頭に置いておく必要があります。

既存客の大半が高齢者の場合は、
ネットショップ自体を考え直す必要もあるかもしれません。
カタログ通販と一緒にネットショップを考える必要もあるかと思います。

そうはいっても、既存顧客の一部の方が
ネットのコミュニティに参加いただければよいです。
「今ある店舗の顧客リスト」からネット上のコミュニティに参加された方が
新しい顧客を呼ぶキッカケとして、大いに貢献してくれます。
例えば「イイね」や「ハート」の数が多い、とかですね。

より自社と合ったユーザーさんとのコミュニティができてしまえば
販売につなげるのは、低コストになりますし、だんだん楽になっていきます。
・・・それにしても、ゼロスタートはコストと時間がかかりますね。

ということで、2回にわたって
「ネットショップを作るならココに注目しましょう」というお話をさせていただきました。

ちょっとネットショップを作ろうかな、という方がいらっしゃいましたら
ご参考いただければと思います。