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データマネジメント

シンクライアントって何?

ご無沙汰しておりますK又です。すみません、住所雑学シリーズを長らくサボっておりますが、穴埋めにちょっとした時事ネタをば。
「シンクライアント方式」という言葉が少しばかり世間を賑わせています。「復元不可能」がどうのとか。英語表記では「Thin client」。「薄い(Thin) コンピュータ端末(client)」、つまりクライアント端末は最低限の機能しか有さず、処理もデータもサーバで管理させる、ということのようです。
ということなら皆さんも報道等でご承知かと思います。私はシステムの専門家ではないのでこれ以上皆さんに詳しくご説明する知見は持ち合わせておりませんし、復元可能かどうかもちょっとよく分かりません。
大事なものは全てサーバ側にあり、接続端末はほとんどをそこに依存する形となる訳ですが、それってクライアントサーバ型利用のことなんじゃないの?と古い人間などは思ってしまいます。昔の端末は機能が貧弱だったので、ホストコンピュータに接続してお世話になっていた訳ですが、やってることは同じに見えます。そうなってくると私のようなオッサンにも分かりやすくなってきます。
もう一つ。弊社も個人情報の取り扱いには最大限の注意を払いますので、個人情報の断片が無闇に各端末に散らばっているような管理はよろしくない、ということは理解できます。また、最新の情報を全員が共有するなら各端末は共通のサーバにアクセスする形が最良であろうということも理解できます。この場合の最新情報の共有とは、各端末が必要に応じて情報を更新(追加・修正)させていくものと、各端末が必要とする正規の参照情報、すなわちマスタデータ(更新はサーバ管理側で行う)の二種類があると想定しています。
例えば、住所情報を入力するのはベタ打ちでもいいかもしれませんが、7桁の郵便番号を入力したら都道府県市町村と町域名までが出てくるマスタデータがあれば便利ですし、表記が統一され、セグメントもしやすくなります。さらに電話番号の局番と住所が合っているかどうかもマスタデータがあれば確認できます。
こうしたマスタデータをいちいち各端末で管理させるのはネットワーク内で作業する際にお世辞にも効率的とは言えません。共有すべき情報ですから参照先は一つの方がよい、ということになります。そして入力された情報が最新である、ということを共有するためには、やはり置き場所は一つ(実際の格納方法やバックアップ方法は別として)、ということになります。

おっと、「シンクライアント方式」の話をしているつもりが、まるで弊社製品やサービスの宣伝のようになってきてしましました。何だかわざとらしくてすみません、弊社製品「八百八町」をマスタデータとしてサーバに置けば住所入力・電話局番確認の補助に便利です。どうも失礼しました。残すべき記録はちゃんと管理し、個人情報は慎重に扱うべきですね。一般論として。